2013年08月

2013年08月12日

64 本当にあった怖い名無し 04/09/18 02:24:24 ID:s5bd7lhg
幼稚園の頃の話。 
幼稚園の建物の中で遊んでいると右の入り口から女の子二人がおしゃべりしながら 
私の前を通り過ぎました。 
なんとなくその二人が左側にある部屋に入るとこまでボーとみてたのですが 
二人の姿が見えなくなったと思ったら右側からまた女の子二人が。 
ついさっき左にある部屋に入っていった女の子二人でした。 
それを見てたのは私一人でいっしょに遊んでたコは気付かなかったみたいです。 

デジャブ?それか双子二組がペアで通っただけ??
                                              
435 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/12/01 14:27 
小さい頃、夏休みに田舎に帰った時の話。 
じいちゃんばあちゃん+自分含めた家族で近くの山(あんま高くない奴)に登った。 
ガキの無根拠な元気に任せて独断専行した自分。晴れてたし親も止めなかった。 
頂上近くで雲だか霧だかが濃くなってきてはぐれた。 
周りはシーンとしてて、怖くて声も出せなかった。 
真っ白にかすむ中でウロウロしてたら、耳元で声がした。 
「たきのおとがうるさい」 
は?と思ったら突然ドドドドドと水の落下音。音を追っていったらかなり豪快な滝壺があった。 
細かい水しぶきが顔にかかってきて、涼しいというより肌寒かったのを覚えてる。 
しばらくそこで休んでたら霧が晴れてきたので、元来た道を戻った。 
親発見。その後は普通に山を下りた。 
帰ってから「ねー滝があるならなんで見に行かなかったの?」と聞いたら 
そんなものあの山にはないと言われた。 

山中異界? ガキの夢?  
ていうかあの声誰だったんだろう。滝の音もそうだけどすげーリアルだった。 
他にも山で変な音聞いた人いますか?  
                                               
68 Gz9eI7vr sage 04/09/24 16:45:21 ID:iD3S8yXg
∧∧∧山にまつわる怖い話Part4∧∧∧ 
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1069829791/ 

204 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/11/27 16:47 
爺婆スレからコピペです。既出だったらすんません。 
このスレ向きの話だなぁと思いまして。 

356 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/05 20:52 
最後は私自身の。 
自分の家は山のてっぺんなんだけど、そこから隣の山の頂上に大岩がたくさん 
置いてある(実際は誰が置いたわけでもないのだろうが、この表現が一番しっくりくる) 
のが見えるんだわ。で、近所の爺さんに「あの岩は何?」って聞いたら、 
岩の中に老人が二人住んでる、みたいな物語を聞いたんだけど、詳しくは覚えてない 
で、どーしても会いに行ってみたくなって、行ったんだわ。 
てっぺん目指して山道をひたすら登る。でもどうしてもたどり着けない。 
てっぺんは平原みたいになってるはずなのだが、いつまでたっても森の中。 
次々と頭の中に「本当にあった怖い話」シリーズのネタが浮かんでくる。 
泣きそうになりながら、実際ちょっと泣きながら、それでも1時間ほど登った所で、 
急に視界が開けた。やっと着いたか、と思ったが、大岩は無く、あるのは寂れた赤い鳥居。 
不思議だったのは鳥居だけだったこと。建物が見あたらない。 
で、ここで分かれ道になってて、一つは再び森の中へ、もう一つは鳥居をまっすぐ行く道。 
暗い森の中には行きたくなかったので、まっすぐ行くことにした。鳥居をくぐり、進む。 
が、しばらく進むとこの道も森の中へ再び入っていった。 

69 Gz9eI7vr sage 04/09/24 16:46:16 ID:iD3S8yXg
205 名前:204つづき[sage] 投稿日:03/11/27 16:47 
この時点でもう出発から3時間は経ってて、へとへとで泣きながら進んだ。 
するとなんか集落みたいな所に出て、人もいたので、急に安心してしまいもっと泣いた。 
そんな私を見て、事情が飲み込めたのだろう、「ようきたね」と言いながら頭をなでてくれた。 
そんで「もどろうか」と言ってくれたが、そこからは記憶が無く、 
気がついたら龍神岩の前にいた。 
龍神岩ってのは自分の町にある神社の池の真ん中にある馬鹿でかい岩で、 
土地の先祖が龍を退治して閉じこめた岩、らしい。 
その神社は自分が登った山とは反対方向だったが、疲れていたのか疑問に思うことなく 
そのまま家に帰ったら両親が泣きながら飛びついてきた。 
どうやら家を出てから2日経ってたらしく、やれ神隠しだ遭難だと、大騒ぎだったそうだ。 

ちなみに今ではそのてっぺんの大岩には2時間もあれば行けるようになった。 
遺跡じゃないんだろうが、遺跡っぽい雰囲気が好き。町も一望できるし、今じゃお気に入りの場所です。  
                                               
忙しくて更新できなひ。
最後みたいな話いいな。ハッピーエンドだからだけど。 


2013年08月09日

    778 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/26(月) 12:14
前レスとは関係なくて申し訳ないけど自分の体験談をひとつ。 
学生のとき横浜の戸塚区にすんでいて、自分の借りていたアパートから 
ちょっといったとこにある大きなマンションの自動販売機に深夜よく 
ジュースを買いに行っていた。ある晩いつものように 
(よくありがちだがpm2ごろ)ジュースを買いに行った帰りアパートに戻る坂を 
下っていると20m程先に若い女が歩いていた。髪は肩にかかるくらいの長さで 
茶色のコートを着ていた。こんな夜更けにどこにいくのかと思って見ていたが 
ちょっとおかしい。と言うのはさっきまで普通に見えていた姿がよく見えなく 
なってきている。あれ目がおかしくなったのかな、暗闇のせいかな 
などと考えていたらその女はどんどん姿が薄くなってゆきとうとう消えてしまった。 
怖くはなかったが嫌なものを見ちゃったと思い今でも忘れることが出来ない。 
以上怖くもなくオチもないのですが、書いてみたくなったものですから・・・ 
矢部町に住んでいる方こんな女見たことないですか? 
                                                       


791 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/26(月) 17:46
ある日、深夜の2時ごろに目を覚ました。 
すぐに寝なおそう思ったが、なんとなくトイレに行きたくなって来たので 
ベッドから起きて、トイレに行った。 
用を済ませ、部屋に戻る前になんとなしに玄関の方を見てみたら 
ドアのカギが開いている。 
ちゃんとカギぐらいかけとけよ、とか思いながらカギをかけにドアの所まで行き、 
カギをかけ、部屋に戻ろうとドアに背を向けた瞬間、 
「ガチャガチャガチャガチャ!」とドアノブを激しく回す音が
                                                       
 805 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/26(月) 21:32
うちの母方の実家が熊本県にあるんですけど、 
ずっと実家に住んでいる母のお姉さんが先日遊びにきました。 
ちょうど「ターミネーター2」がやっていて、皆で見ていたんです。 
その中のシーンで、核が落ちた瞬間かなんかの想像のシーンで、 
遊んでいた子供達が焼けちゃうシーンありましたよね。 
あれみながら、「瞬間で皮とかもズルっといっちゃうんだね、コエ~」とか話していたら、 
おばちゃんがテレビ見ながらさりげなく、とんでもないことを言い出しました。 
おばちゃんの長女がこの前双子を生みました。 
すごく華奢な娘さんだったんで、すごい難産だったそうです。 
2ヶ月前から入院して、もう母体も危ないので予定よりも早く帝王切開で生んだそうです。 
今でこそ母子ともに元気ですが、そのころおばちゃんは初孫と言うこともあって、 
心配で心配で夜も眠れなかったそうです。 
ある日病院から帰って家にいると、電話がかかって来ました。 
相手は幼馴染でした。 
昔は家も近かったのですが、その人は引っ越していってしまったそうです。 
それでもとても仲がよかったので、ずっと連絡は取り合っていました。 
ところがここ10年ほどぱったり連絡が取れなくなってしまったそうです。 
娘さんのことで疲れていたおばさんは、思いがけない懐かしい人からの電話で、 
本当にうれしかったそうです。 
早速近況などを報告しあおうとすると、その人は想像もしなかったことを言い出しました。

    806 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/26(月) 21:33
「Kちゃん(おばさんの名前)、私ね、今神様やってるのよ。 
たくさんの人たちを救ってあげてるの。Kちゃんも困ったことがあったらいつでも電話して。 
助けられると思うわ。」 
昔のままの非常に明るく、感じのよい声で、彼女はこんなことを言いました。 
あまりにも普通に言われたので、おばさんは「ああ、そう・・・」としかいえなかったそうです。 
しかしその夜、自分の娘と生まれてくる赤ちゃんのことを考えると、 
おばさんも疲れていたのでしょう、そんなとんでもない電話さえ、 
「ひょっとしたら、これもなにかの縁かもしれない。明日頼んでみよう。」 
と思ったそうです。 
なにかすがるものができたせいか、おばさんはその夜久しぶりに眠りに落ちました。 
夢の中に、娘とまだ子供の頃のままの幼馴染が出てきました。 
娘もなぜか妊娠しておらず、3人で仲良く遊んでいる夢でした。 
幼馴染もニコニコしていて、お花畑のような所で、すごく幸せな夢です。 
マリのようなもので遊んでいました。 
おばさんにマリが飛んできました。おばさんは胸で受け止めました。 
するとそのマリの皮がずるっとむけるように、中から大きな溶けかかった幼虫のようなものが出てくるではありませんか。 
思わずおばさんは悲鳴を上げました。 
誰かに投げようにもそこは母親、とっさに娘より幼馴染のほうを見ました。 
投げようとしても幼虫のようなものは絡み付いて離れません。 
それを見て幼馴染は、ケラケラと狂ったように笑います。 
その目は全部黒目で、穴があいてるようです。 
幼虫の鳴き声と、幼馴染の幼い子供の笑い声が響くように重なります。 
おばさんは飛び起きました。全身汗でびっしょりです。 
「その時ね、私思ったのよ。あの幼虫はね、赤ちゃんだって。 
どうしてか分からない。人間の姿なんてもちろんしてなかったし、泣き声は獣のようだった。 
でもね、絶対赤ちゃんだと思ったの。 
すごく不吉に感じて、その後せっかく連絡してきてくれた幼馴染に怖くて連絡できなかったの。」

    807 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/26(月) 21:38
その後何とか無事に子供は生まれ、そんな電話があったことも忘れていました。 
そしてある日、何気なくつけたTVのワイドショーに、 
その幼馴染の名前と、夢とはかけ離れた年老いた女性の顔が映し出されたそうです。 
少し前にありましたよね。 
怪しげな新興宗教を信じて、死んでしまった我が子の皮をはいだら生き返ると言われ、 
その通りにしてしまった若い夫婦。 
その夫婦が信じていた神様こそが、おばさんの幼馴染だったそうです。 
その幼馴染は何不自由ない家庭環境にいたはずなのに、 
おばさんの知らない10年の間に何があったのでしょう。 
おばさんは怖いというよりも、みていて涙が止まらなかったそうです。 
もし彼女に相談していたら・・・
                                                      
夢でしたって話嫌いだって書いたことあるけど最後の話みたいなのならいいかな・・・ 


2013年08月01日

754 名前:しなんとろぷす 投稿日:2001/02/25(日) 23:49
  もう数年前になってしまうのですが。 
  当時、猫を七匹飼っていました。大変可愛がっていました。 
  ところが、です。 
  生まれた時から半病人の猫が、ある年の6月、力尽きて死にました。半病人だった 
  くらいですから「寿命だったんだろう」と納得すべきところなのですが。 
  異常なのはその後です。 
  同じ年の8月に、見た目は健康そのものだった猫が、庭で静かに息を引き取っていた 
  んです。亡くなる前、微妙に体重が減っていたので、気が付かなかったけれど、実は病気だったのだろうと思う他ありませんでした。 
  そしてまたしても同じ年の10月、10年以上飼っていた猫が、死亡しました。 
  この子は二年前から患いついていたので、立て続けではあるけれど、これまた寿命 
  なのだろうと理解する他ありませんでした。 
  でも、なんだか二ヶ月おきです。変ですよね・・・。 
  それに、ここまでで終わりだったら、偶然が重なっただけだと、素直に信じる事が 
  出来たのに。 
  悪夢は終わらなかったんです。 
  同じ年の12月。今度は健康そのものだった猫が交通事故で亡くなりました。 
  年明けて1月。健康そのものだった猫が、ある日を境にいなくなりました。 
  そうして三月。1月にいなくなった猫の妹も行方不明になりました。 
  たった一年で、6匹の猫を失いました。 
  気が狂いそうに悲しかったです。 

  何故二ヶ月おきなのか。 
  私の家は昔から沢山猫を飼っていて、はるか昔に一匹家出した猫がいる程度で、 
  だいたいは最後まで面倒を見てきました。この一年間のような有様は、本当に 
  特異な状態でした。 

  最後に残った猫だけは、今も生きて側にいます。 

  実は最初に死んだコの死ぬ前日、たまたま、猫たちの集合写真を撮っていたのです 
  が、全く同じ写真二枚のうち、一枚は普通なのに、もう一枚は床から白い靄が 
  立ち上ってました。 
  何か霊障だったのだろうかと、時々思います。 

  可愛がっていた猫が、明日死ぬか明日死ぬかと長期間緊張し続つづけたあの時期、 
  私にとって、大変に恐かったのです。
                                                       
764 名前:ゲボ愛子 投稿日:2001/02/26(月) 01:05
  中学の時、化学教師(メス)に聞いた話です。ていうかこれ、幽霊話じゃないと思うけど。 

  その女教師が学生時代、夏休みにキャンプに行く事になりました。 
  テントをはる場所から一番近くにあるトイレはめちゃくちゃ薄暗くて汚く、個室が二つあるだけ。 
  女教師はあんまり入りたくないな、と思ったそうです。 
  そのうちに夜が更け、お決まりのキャンプファイヤーが始まりました。 
  キャンプファイヤーで盛り上がっている最中、不覚にも女教師はトイレに行きたくなりました。 
  しかし自分一人であの薄暗くて汚いトイレに行くのは冗談じゃないので、友達についてきて 
  もらう事にしたそうです。 
  女教師と友達は足早にトイレに向かいました。昼間でも薄暗いトイレは夜に見るともう真っ暗。 
  女教師は、「早く用を足してここから逃げたい」と思ったそうです。 
  ソッコーでトイレの豆電球をつけ、友達に外で待っててもらって中に入りました。 
  そして入り口から一番近い個室のドアを開けようとした時です。 
  なんと、戸が開かないのです。押しても引いても。 
  (あれ?何で?)と女教師は疑問に思いましたが、すぐにある事に気がつきました。 

  トイレのドアの隙間をよく見ると、豆電球の薄明かりに紛れて人影が見えるのです。 
  そしてその人影がドアを引っ張っているのです。開けさせまいとするかの様に。 
  女教師は、(ああ、ここには誰か人が入ってたんだ。じゃあ奥のトイレに入ろう) 
  と思い直し、急いで奥のトイレに向かいました。 
  しかしその時、ふと気づいたのです。 
  (ちょっと待って・・・?) 

  (私が入ってくるまで、このトイレは電気がついてなくて真っ暗だったはず。 
  この人はどうして、電気もつけずにトイレに入ってるんだろう・・・?) 

  女教師は次の瞬間、背筋がゾーーッとしたそうです。 
  こんな夜中に、こんな真っ暗なトイレで、この人は何をしているのか。 
  彼女はもはやトイレなどどうでも良くなり、外に飛び出して友達をせきたて、 
  慌ててそこから逃げ出しました。 

  私が女教師から聞いた話です。 
  幽霊じゃないとは思うけど、作り話であるとも思えません。
                                                     
770 名前:謎 投稿日:2001/02/26(月) 02:15
  怖くないけど、不思議な小ネタ。若しくは俺が病気なだけ。 
  俺は今仕事の都合で台湾に住んでる。 
  宿代もかからず日本からも近いからたまに友達が台湾に遊びに来る。 
  そういう時の話。 

  今年の2月の初めの週に渡部(仮名)が遊びに来た。(と俺は思っている、まぁ読んでみて) 
  その前の週からメールで連絡を取り合い、日本を出る前日に確認で電話もした。 
  奴は金曜日の午後7時に台北に着くフライトで来た。 
  退社後迎えに行き、その日は食事してクラブで飲んで、まあ所謂海外赴任者の週末の典型 
  を一緒に過ごしたわけだ。奴は初めての海外ということもあり、大人のくせにハシャいじゃって 
  すごく楽しかった。奴は高校からの付き合いでたった一人の親友だから久々に会えてホントに楽しかった。 

  初日は時間の関係で夜の遊びしかいなかったので二日目は市内の観光をした。 
  俺はこっちに彼女がいて、その日は3人で観光した。 
  一日中台北やその近郊を周った。 

  不思議な話が起こるのは3日目、奴が日本に帰る日曜日に起こった。 
  俺と彼女は奴を飛行場まで送った。 
  チェック・インも済まし飛行場のレストランで3人で話してた時だった。 
  フト俺は渡部の手の甲にTatooがあるのに気付いた。 
  俺は去年の7月から台湾に赴任になったのだが、その前は奴はそんなTatooはなかった。 
  奴は今でも新宿新都心の某ホテルのレストランで働いているので、そんなところにTatooを 
  いれるとは考えられない。 


771 名前:謎 投稿日:2001/02/26(月) 02:15
  ところで、俺は学生の頃に、4年くらいまえだが、アジアの旅行にハマってて 
  その頃にインドで知り合った友達で全身にTatooいれてる奴がいた。藤木(仮名)っていうんだけど 
  そいつは世界を何周もしてるような奴で話題も多く楽しい奴だから日本に帰ってきたりすると飲んでた。 

  俺は渡部の手の甲のTatooに見覚えがあった。藤木のTatooと同じだった。 
  酒飲む時って相手の手の動きをよく見る癖があるから憶えていた。 
  で、顔をあげて渡部も顔を見たら、何故か藤木が目の前に座ってるんだよね。 
  全く状況を理解できなかった。ホンの何秒か前までは渡部が座ってた。 
  俺はその場で、そこに座ってる藤木に訊いたよ。 
  「藤木、何でお前ここにいるんだ?」 
  彼女にも「あれ?渡部は?」って。 
  藤木も彼女も一瞬アレッって感じで俺も見て、何言ってんの?って雰囲気。 
  彼女は間違いなく土曜日も藤木と遊んだと言い張るし、 
  藤木はまともに取り合ってくれない。 
  俺は気が狂いそうだった。 
  金曜日から俺は渡部と遊んでたんだ。 
  金曜日の夜にクラブで酒飲む時だって、土曜日に観光してる時だって俺は渡部と話してた。 
  彼女に渡部と二人で遊んでた高校時代の話をしたのも憶えてるし。 

  俺も納得する(そういう問題でもないが)とりあえず藤木を送った。 
  その後彼女に何度か訊いたが、彼女が知ってる限り(土曜日と日曜日)、藤木と俺にしか 
  会ってないと言う。気になり初日に行ったクラブに顔を出し、そこで働いてるお姉ちゃん達 
  にも訊いたが、返ってくる答えは藤木だったと。皆手の甲のTatooを皆覚えていた。 
  それでも納得いかなかったから、フィルムは残ってたが土曜日に撮ったフィルムを仕事で忙しいので 
  彼女に頼んだ。その三日間で、といっても写真を撮ったのは土曜日に観光した日だけだったが、 
  写っていたのは渡部だった。 
  物理的な証拠で考えるとやはり俺が遊んでたのは渡部なのだ。 
  ただ周りの話だと全て藤木。 
  もっと不思議なのは渡部から写真が送られてきたこと。渡部とは今でもメールで台北での 
  話をしている。 
  更に藤木が去年の暮れからインドに滞在していることを絵葉書で知ったこと。 
  因みに藤木は今回の俺の経験を全く知らない。 
  俺は今でも何が何だかわからない。 


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