2013年11月

2013年11月19日

96 名前:鳥美尊野 投稿日:2001/07/01(日) 23:44
知り合いの姉さん、裕子さんの話です。 

何年か前の冬ですが、 
裕子さんはあるアパートの2階に引っ越しました。 
で、彼女は、引っ越して間もないある日、 
友人と久し振りに飲みました。 
久し振りだった事もあり、かなり酔った状態で家に帰りました。 

家に着くとすぐに、コタツに入りました。 
酔っていたのと、コタツでポカポカしてきたのもあり、 
すぐにウトウトしてきました。 

もうほとんど眠りかけの中で、ふと窓の方を見ると、 
窓の外に男性のような人影が、ごく普通に立っているように、 
こっちを見てます。 

しかし、彼女は酔っているせいか、さして気にせずに 
そのまま眠りについてしまいました。 
ここが2階で、その窓の外には人が立てる余地が無いという事は、 
その時には思い至りませんでした。 

97 名前:鳥美尊野 投稿日:2001/07/01(日) 23:45
2時間くらい眠ったでしょうか。 
酔った後には喉が渇きます。 
裕子さんも喉の渇きから、窓の方に目を向けた状態で、 
目覚めました。 
夜明けが近いらしく、窓の外は白み始めています。 
体を起こそうと、正面を向いた瞬間、 

「あっ!!」 

コタツの上に、男が座ってます。 
こちらを睨んでいるような、 
にやけているようなはっきりしない表情です。 
そして何故か、生きている人間には到底思えない感じがしました。 
そういえば、さっき寝入る時に窓の外に見えた男です! 

彼女はパニックに陥り、とっさにコタツの布団をかぶってしまいました。 
がたがたと震えが来て、コタツから逃げ出すタイミングを失ってしまいました。 

すると、布団の中の彼女の顔が上からぐぐぐっと圧迫されてきました。 
ふぅーふぅーっと、 
生暖かい気持ちの悪い息が布団の上から伝わってきました。 

どうやらコタツの上の男が、その顔を押し付けているようです! 

彼女の恐怖は極限に達しました。 

「南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・ 
お願いです・・・許してください・・・っ!」 

自然と念仏を唱えていました。 
しかし圧迫は収まりません。 
それどころか、ふぅーふぅーっと不気味な呼吸が 
より早くなりました。 

「お願いっ・・・助けて・・・ 
南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・っ!」 

必死に念仏を唱えました。 
すると・・・ 


「そんな念仏唱えたって、意味無いぞ・・・」 

低く唸るような声が、彼女の耳に突き刺さりました。 
そのまま気を失い、気付いた時には昼でした。 
部屋は何事もありませんでしたが、 
彼女はすぐに引っ越したそうです。
                                                      
 125 名前:うんこキング 投稿日:2001/07/03(火) 14:55
もう10年くらい前の話。高校生時代のこと。確かな時期は良く覚えていません。 
俺の友人が廃墟の病院を見つけたって言うんで、夜2人で探索しないか?と言われました。 
ようするに肝試しってこと。霊体験はなかったせいか、あまり怖いとは思わなかったんですね。 
俺は引き受けて行くことにしました。 
夜、チャリンコで現地へ。到着すると、何だかいかにも出ますよ、って感じの不気味な雰囲気。 
周りには建物らしいものは見あたらないし、手持ちの懐中電灯がないと殆ど周りが見通せないほど薄暗い。 
正面玄関は鍵が掛かっていたため、他の入口を探すことに。 
非常階段を発見したので、そこから進入することにしました。 
非常階段のドアも鍵が掛かっていたんですが、4階の入口が開いていたためそこから中に入りました。 
まずは下から回ってみようと言うことで、そのまま1階まで降りてきて先ほどの正面玄関の所まで来ました。 
すると、俺はなぜか寒気、というか気配というか、何か普通じゃない感じがしたんです。 
友人も同様だったらしく、何か険しい表情。
「何かやばくないか?帰るか?」 
なんて会話をしていると、正面の通路10mくらい先のドアが勝手にゆっくりと開いたんです。 
しかも、電気が通ってないはずなのに、その開いたドアから青白い光が漏れているんです。 
・・・続く 

126 名前:うんこキング 投稿日:2001/07/03(火) 14:56
・・・続き 
そこから、たくさんの子供達が現れました。しかし、その子達は全員無表情、目は虚ろで顔面蒼白だったのです。 
俺はすぐに悟りましたよ、奴らはこの世の者じゃないって・・・。 
全員で20人くらい居たでしょうか。彼らはまっすぐ俺達に向かってゆっくり歩いてきます。さながらゾンビのように・・・。 
「怖えぇ!逃げ逃げ逃げよう!」俺は内心そう思いましたが、金縛りにあってしまい動けなくなったんです。 
それは隣にいた友人も同様でした。
俺達が立ちすくんでいる所に奴らはやってきました。 
しかし、俺達の事は眼中にないような感じで、全員俺達の間を通り過ぎ、背後の正面玄関に向かって行きました。 
俺は怖くて目を合わせることができませんでした。 
やがて全員通り過ぎて奴らが居なくなった頃、金縛りは解けました。 
恐る恐る背後を見ると、鍵が掛かってしまっている正面玄関のドアしかありません。
奴らの姿はどこにもありません。 
しかし、間違いなく奴らは俺の背後に向かって歩いていったんです。 
その後はどうやって逃げ帰ったのか、その廃病院はどこにあったのか、等は全く覚えていないんです。 
いまいち怖くないかもしれませんが、俺達にとって死ぬほど怖かった体験です。
                                               
154 名前:ほんご 投稿日:2001/07/04(水) 07:39
既出だったらごめんなさい。 
今となっては誰から聞いたのかも忘れてしまいましたが、金縛りに関する 
こんな話を聞きました。 

Aさんは毎晩のように金縛りにあって困っていました。そのことを 
同じサークルの先輩に相談すると「寝るときに枕元になんでもいいから 
刃物を置いて寝るといいよ」と教えてくれました。 
その晩、彼女は教えられたとおりにはさみを枕元に置いて寝たそうです。 
明け方眠りから覚める直前(眠りと目覚めのちょうど中間くらい)、彼女は 
昨夜は金縛りにあわなかったことに気がつき、「先輩の言ってた事は 
本当だったんだ」と感謝しつつ目を開けました。 

彼女の枕元に、昨夜彼女が置いた鋏が突き立てられていたそうです。
                                                 
・・・本気で怖がらせたいならそのHNをやめろ。 
 



2013年11月14日

330 本当にあった怖い名無し sage 05/02/08 13:00:58 ID:fRFNpYbY0
地図にない墓地 

155 :本当にあった怖い名無し :04/10/17 18:12:30 ID:lJpZ8wD8 
私も似てるとはいえないかもですがそういうのあります 

小3位の時近所の友達6人位で近くのわらぶき屋根の廃屋に 
「きもだめし」ということで潜入しに行ったのです。 
その家に入る前に近くのお地蔵さんにお祈りしてからいくという決まりがありました。 

そして廃屋に入ったのですが蜘蛛の巣があるわなんじゃかんじゃでボロボロ 
間取りは平屋で4部屋くらいでそんなに広くありませんでした。 
それで部屋を一つ一つ進んでいくうちに最後の部屋につきました。 
そこには囲炉裏があり囲炉裏の周りに綺麗な座布団が4つ並んで、 
座布団の上にガイコツが一つ一つ並んでたんです。(計4つ) 
そしてその部屋だけ真新しいフローリングみたいに床と壁が綺麗だったのを覚えてます。 

そして帰りもお地蔵さんにお祈り。 
当時はこれが普通のきもだめしくらいに思ってたんですが今思うとほんっとに不思議。 
幼馴染もこのことえを覚えていて「アレ本当になんだったんだろう」という話にたまになります。 

でも誰も信じてくれない。 
こないだ見に行ったらそこは更地になってました 
                                                         
981 :本当にあった怖い名無し :04/11/10 05:36:06 ID:jitUwGT+ 
中学生のとき仲良しの友達と二人で家から少し離れた所で遊んでいて、 
誰もいない、建築途中のマンションを見つけて中に入り込んだ。 
一番奥の部屋のドアが開いていて、中に入り、ピザまんとコンソメパンチ(ぽてち)と苺牛乳を 
食べていると、友達が川の流れる音がすると言い出した。 
たしかにそんな音はするが、その近くに川はなかったので、 
そんなはずはないと自分は言う。 
すると友達は窓の外を見に行って「ほら川があるじゃない」と言った。 
私も窓から外を見ると、本当にその下を、谷に囲まれたゆるやかな緑色の川が流れていた。 
ああ、ここには川があるんだと納得し、暗くなったのでその日は帰ることにした。 
それから何週間かして、同じ友達とまたあのマンションへ行く事にした。 
しかし二人でずいぶん探したが、そのマンションは見つからない。 
それでも自転車でぐるぐるまわっていると、 
梨園の木の根本に何かゴミが落ちている。 
よく見ると、私たちの好物ピザまんとコンソメパンチ(ぽてち)と苺牛乳の空き袋だ。 
そうだやっぱりこのへんにマンションがあったはずなのに、とわたしたち二人は確信したが、 
一帯が梨園ばかりでマンションなんか建っているはずも無い雰囲気だった。 
釈然としないまま家に帰った。 
その後私はずっと同じ地元に生活しているが。 
あの場所にマンションが建つ事も、もともと近くに川が流れているということもない。 
当時子供と言っても中学生だったのである程度の分別はあったと思う。 
あの建築中のマンションは本当にあったのか。そこから見た川は地図にはないわけだが 
どうして私たち二人の目に見えたのか。 
あの場所がなんだったのか 
だれか、説明してくれるかたいらしゃいませんか。 
                                                       
947 :本当にあった怖い名無し :04/11/03 14:12:50 ID:0oHcYli1 
こんな記憶を一つ。 
幼稚園の頃か、それ以前の記憶だと思う。 
俺の家は当時、田んぼのど真ん中にあった。 
ある日、いつものように友達と田んぼ側にあった神社や、廃工場の跡地で遊んでいると、 
廃工場の敷地内に謎の小屋を発見した。 
この小屋というのが変な作りで、窓はなくレンガ造り。 
工場自体はプレハブをちょっと力強くした感じで、しかも、建物自体は取り壊されていたから、 
そんな小屋があればすぐに気づくはずなのに、今まで気が付かなかったのが不思議だった。 
扉は金属製で所々がさび付いている。 
好奇心の塊だった俺と友達5人は、その建物の中に入ってみた。 
扉は音もなく開き、中に入ると、ガラスで出来ているのか透明なテーブルと、変な形の椅子。 
壁はレンガ造りだけど、細いガラスみたいな物が網の目状に埋め込まれている。 
その不思議さと不気味さに酔いしれつつ、色々と物色しているとテーブルの上に指先程度の大きさの、 
水色をしたあめ玉のような物が瓶の中に入っている事に気づいた。 
友達の内の一人が、そのあめ玉を口にすると「うわ、まずい!」と口から吐き出そうとした。 
しかし、そのあめ玉は一瞬で溶けてしまったのか、友達き「まずい!うがいしたい!」とか言い出したので、 
俺たちはとりあえず帰る事にした。 
翌日、幼稚園から帰った俺たちは、早速、その小屋にもう一度行ってみる事にした。 
しかし、行ってみると、そこには小屋なんてない。 
あるのは焼けこげたような地面と、異常に巨大なタンポポが3本。 
あの小屋は何だったんだろう……
                                                   
子供だけが体験する何か。 


2013年11月12日

あえてどういう話かは説明しない。
                         



「隠れ家」

(前置き省略)
篠田正樹。彼は釣りを趣味とする一般的な高校生である。

(以下本文)

僕は毎週土曜日の夜になると近くの河川敷に夜釣りに行く。
そこは釣り人には結構有名な場所らしく、夜になると川の両岸は釣り人の
ランタンで光の列が出来るくらいなんだ。
 
そんなわけで今夜も河川敷にやってきたのだ。

 ここは人が集まる場所だけどコンビニなどのお店の類はまったくなくて、
たまにある街灯以外は灯りになるものは何も無く、
トイレも ちょっと離れたところに公衆トイレがぽつんとあるだけだった。
釣り人達も時間が遅くなるにつれて帰宅していき、暗闇の中に灯るランタン
の明かりはまばらになっていった。
僕みたいに0時過ぎまでやっているのは本当に釣りバカな常連だけだ。

だが今日は事情が違った。僕は途中でトイレに行きたくて帰りたくなっていた。
したいのは大のほうだった。別に体調が悪いわけじゃないけど、公衆トイレには
行きたくなかった。
あのあたりは人気が無いし、何よりも最近そのトイレの目の前が霊園になって
しまったからだ。
しかし今日は家までは我慢できそうになかった。
公衆トイレは一つだけある街灯に照らされながら伸び放題の雑草に囲まれていた。

僕は墓地のほうはみないようにして急いで用を済まそうと思った。
トイレ内部の電灯は壊れていて個室の中は薄暗かった。
便器に座ってしばらくしてドアの向こうで人の気配がした。
他の釣り人だろうか?最初は緊張した僕だったが、物音の感じから人間だとわかり
少し安心した。

その気配は僕が入っている個室に近づいてきた。
そして僕の個室の前で止まったようだった。
このトイレは小さくて個室は一つしかない。どうやらドアの前で僕が出るのを待って
いるようだった。
このトイレは外からは人が入ってるかどうかわからない作りだ。
なのにノックもせず、一言も発せずにドアの前に立っているのは変だった。
足元の隙間からは何も見えない。何者かの影が見えるだけだ。
なんだか変な感じがして僕は不安になった。
勢い良くドアを開いてさっさと走り去ってしまおうか。

そんなことを考えた瞬間、天井から射すわずかな光が暗くなったような気がして僕は
上を向いた。

手が見えた。大きな手が。

ドアの前の人が伸びでもしたんだろうかその手に光がさえぎられて一瞬暗くなったのだった。

その手は、2.5m上のトイレの個室の隙間から僕のいる側に滑り込んだ。
そう、ドアの向こう側の人はドアの上の隙間から手を突っ込んできたのだ。

僕はあまりのことにびっくりして何も言えずにいた。
その手はドアの隙間からずずっと降りてきて何かを探っていた。
トイレの内鍵を開けようとしているのだ。だがちょうど肘が引っ掛かっているらしく
ゴン、ゴン、と天井に肘をぶつけながらドアノブ付近を探っていた。

僕は反対側の壁まで逃げて絶句していた。
だっておかしいじゃないか
手が突っ込まれたことじゃない。それも十分おかしいが、
みんな自分の家のドアを見て欲しい。ドアの上の隙間から手を突っ込んで
肘から先だけでドアノブまで手が届く人間なんているだろうか?

のんびり見ていられる状況じゃない。
相手は人間じゃない。そいつがドアを開けようとしている。
どうしよう…僕は混乱して成り行きを見守ることしかできない。

でも時間はもうない。そいつの手がドアの鍵を開けたから。

手は鍵が開くとスッ、っと引っ込んだ。あとはドアを開くだけ。
「そいつ」は入ってくる。何のために?
想像する考える暇もない。ドアのノブが回り始めた。

僕は混乱して頭の中がぐちゃぐちゃになったまま、

こう、叫んだ。


「し し 使用中です!」


僕の叫びがこだまする。

一瞬の後…


「あ、失礼」


そんな声がして瞬く間に気配は消えた。
僕は恐る恐る外に出て何も無いのを確認すると、
全力疾走で家まで逃げたんだ。

(終わり)





                                               
どや?怖いやろ? みたいなのずっと続けるの無理だわ。
一瞬だけ怖い気分を味わって、それで終わり。
そんな動画がいいと思って作った。
絵を描いてくれた人には本当に感謝してます。


どうしても動画を作る作業に入れない。
何か精神的なものがあるんだろうか。
ギギギギ…

2013年11月07日

15 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/06/30(土) 13:11
五年前に亡くなった85歳の祖父。その祖父から聞いた話。 
祖父は若い頃、仕事場まで自転車にのって通勤していた。途中に大きな橋を渡る。 
橋の下は一段低い土地があり、その土地の端は5メートル程の崖に 
なっていて、その下を川が流れていた。その土地に病院があった。 

ある夜、残業した祖父は水泳で誰かが水に飛び込んだような音を聞いた。 
そして、祖父はその病院で以前、夜に眠れなくて家族に頼み、外に散歩に 
連れ出してもらったはいいが、あやまって川に落ち助からなかった患者の話を 
聞いていた。一緒にいた家族も雨上がりの速い川の流れにどうしようも 
なかったらしい。その日も雨上がりの川に流れの速い日だった。 
祖父は念のため、自転車で病院に行き、今、音を聞いた事を話した。 
以前、事故があった時に病院は崖側に柵をつくっていたが、崖は乗り越え 
られなくもない状態だった。 

その数日後に祖父は軽い交通事故にあって、偶然にもその病院に入院する 
ことになった。ある夜、看護婦さんが急いだ様子で患者がいるか見回りにきた。 

その看護婦さんが出て行ってから祖父は同室の人に話し掛けられた。 
「知ってるか? 以前ここに入院していた奴、崖から落ちて死んだが、 
あれは実は家族に突き落とされたという噂があってな、時々、雨上がりの 
今の時間、そいつが川に落ちた時間になると、 
川に人が落ちた音を聞いたが、患者がもしかしたらまた落ちたりしてるんじゃないか 
と病院に連絡が入ったりするんだ。看護婦も大変だな。一応、見回り 
しなくちゃいかん。…でも、あの音は、突き落とされて水に落ちた時の音なんだ」 

祖父は退院して、再び自転車で通勤するようになった。事故にあったことも 
忘れた頃、ある残業をした夜に、祖父は雨上がりの橋の上で再び音を聞いた。 
そして、雨上がりには二度とその道を通らなかった。
                                                                                                             
18 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/06/30(土) 19:34
もうかなり昔の話ですが・・・忘れられないことがあります。 

私が幼稚園生ぐらいのとき(もっと小さかったかな)、夕方、家の近くの海岸を祖母におんぶしてもらい歩いていました。
(私は幼い頃、波を見るのがとても好きだったそうです。) 
海岸線に打ち寄せる波と平行に祖母は無言でひたすら歩いてくれました。 
そのとき、私はその波に透ける砂の中に何かを見つけたんです。 
最初、貝殻かな?と思いました。波の泡が邪魔をしてよく見えませんでした。 
しかし、祖母が私の気持ちを察してくれたのか、なぜかその貝殻らしきものに徐々にすーっと近づいていくのです。 
近づいてみて私は驚きました、それは貝殻ではなく人間の2つの目でした。目というより眼球でした。 
砂の中にゴルフボールが埋まるように、眼球が埋まっていたんです。 
私のことをじっと見ていました。それに祖母も私にそれを見せつけるかのように、 
無言でその場に立ち止まったまま動かないのです。 
私はおんぶされていて動けないのと、なぜかその砂の中の目をそらすことができず、 
体をただ硬直させるだけで泣くこともできませんでした。 
波が何度も打ち寄せるてくるのですが、砂の中の目は水中からでも私から目をそらさないで見つめていました。 

どれくらいその場にいたのか正確にはわかりません。 
祖母が、その場を離れ、また海岸を歩きだしたとき「な、わかったろ」と独り言のように呟いた言葉が 
今でも忘れられず鮮明に耳に残っています。 

すでに他界してしまった祖母に、あの時のことをもう聞くことはできず、 
幼い頃の奇妙な記憶として一生残ることを考えると聞いておけば良かったと今では後悔しています。
                                                                                                                      
90 名前:ななし子 投稿日:2001/07/01(日) 20:28
ある夏の日の出来事。 
実家に帰省していた大学生Aは、お盆が明けたので自分の家に戻る途中だった。 
帰省ラッシュを避けようと、夜中に山道を車で走っていた。 
途中で尿意をもよおしたため、車を脇に止め、茂みの中へ入ってった。 
用を足し終え、ふと顔を見上げると白い着物の老婆が浮いていた。 
老婆は動かず目を見開きAをジッと見ていた。 
Aはびっくりした。良く見るとそれは首吊り死体だったのだ。 
腰が抜けそうになりながらも自分の車に辿り着いた。 
「ここは山の中で他の車は一台も通らない。とにかく警察に通報しなければ。 
 今来た道を戻るより、このまま進んで街に出たほうが早い。」 
Aは車を走らせた。 
 山道は暗い。Aの車のライト以外明かりなんてなかった。 
Aはさっきの恐怖がまとわりついて、街に出る事だけを一心に考えていた。 
そして、前方に微かな明かりが。それはトンネルだった。 
「ここを抜ければもうすぐ街に出る。」 
トンネルに入りAは少し安心した。 
ふとバックミラーを見ると、なんと自分の車の真後ろをさっきの老婆がすごい形相で 
車と同じ速さで走って追っかけてくるのだ! 
Aは「わああっ!!」と叫び、またバックミラーを見ると何もない。 
Aはこれは一種の強迫観念だと思った。汗がふきだしていた。 
しかし、サイドミラーを見ると車の真横に老婆が‥!! 
老婆の目はAを凝視していた。 
Aの車はそのままトンネルを抜けたところカーブを曲がりきれず崖下に落ちてしまった。
                                                                                                                           
ベタやな。 


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