ゆっくりホラー小説

2013年11月12日

あえてどういう話かは説明しない。
                         



「隠れ家」

(前置き省略)
篠田正樹。彼は釣りを趣味とする一般的な高校生である。

(以下本文)

僕は毎週土曜日の夜になると近くの河川敷に夜釣りに行く。
そこは釣り人には結構有名な場所らしく、夜になると川の両岸は釣り人の
ランタンで光の列が出来るくらいなんだ。
 
そんなわけで今夜も河川敷にやってきたのだ。

 ここは人が集まる場所だけどコンビニなどのお店の類はまったくなくて、
たまにある街灯以外は灯りになるものは何も無く、
トイレも ちょっと離れたところに公衆トイレがぽつんとあるだけだった。
釣り人達も時間が遅くなるにつれて帰宅していき、暗闇の中に灯るランタン
の明かりはまばらになっていった。
僕みたいに0時過ぎまでやっているのは本当に釣りバカな常連だけだ。

だが今日は事情が違った。僕は途中でトイレに行きたくて帰りたくなっていた。
したいのは大のほうだった。別に体調が悪いわけじゃないけど、公衆トイレには
行きたくなかった。
あのあたりは人気が無いし、何よりも最近そのトイレの目の前が霊園になって
しまったからだ。
しかし今日は家までは我慢できそうになかった。
公衆トイレは一つだけある街灯に照らされながら伸び放題の雑草に囲まれていた。

僕は墓地のほうはみないようにして急いで用を済まそうと思った。
トイレ内部の電灯は壊れていて個室の中は薄暗かった。
便器に座ってしばらくしてドアの向こうで人の気配がした。
他の釣り人だろうか?最初は緊張した僕だったが、物音の感じから人間だとわかり
少し安心した。

その気配は僕が入っている個室に近づいてきた。
そして僕の個室の前で止まったようだった。
このトイレは小さくて個室は一つしかない。どうやらドアの前で僕が出るのを待って
いるようだった。
このトイレは外からは人が入ってるかどうかわからない作りだ。
なのにノックもせず、一言も発せずにドアの前に立っているのは変だった。
足元の隙間からは何も見えない。何者かの影が見えるだけだ。
なんだか変な感じがして僕は不安になった。
勢い良くドアを開いてさっさと走り去ってしまおうか。

そんなことを考えた瞬間、天井から射すわずかな光が暗くなったような気がして僕は
上を向いた。

手が見えた。大きな手が。

ドアの前の人が伸びでもしたんだろうかその手に光がさえぎられて一瞬暗くなったのだった。

その手は、2.5m上のトイレの個室の隙間から僕のいる側に滑り込んだ。
そう、ドアの向こう側の人はドアの上の隙間から手を突っ込んできたのだ。

僕はあまりのことにびっくりして何も言えずにいた。
その手はドアの隙間からずずっと降りてきて何かを探っていた。
トイレの内鍵を開けようとしているのだ。だがちょうど肘が引っ掛かっているらしく
ゴン、ゴン、と天井に肘をぶつけながらドアノブ付近を探っていた。

僕は反対側の壁まで逃げて絶句していた。
だっておかしいじゃないか
手が突っ込まれたことじゃない。それも十分おかしいが、
みんな自分の家のドアを見て欲しい。ドアの上の隙間から手を突っ込んで
肘から先だけでドアノブまで手が届く人間なんているだろうか?

のんびり見ていられる状況じゃない。
相手は人間じゃない。そいつがドアを開けようとしている。
どうしよう…僕は混乱して成り行きを見守ることしかできない。

でも時間はもうない。そいつの手がドアの鍵を開けたから。

手は鍵が開くとスッ、っと引っ込んだ。あとはドアを開くだけ。
「そいつ」は入ってくる。何のために?
想像する考える暇もない。ドアのノブが回り始めた。

僕は混乱して頭の中がぐちゃぐちゃになったまま、

こう、叫んだ。


「し し 使用中です!」


僕の叫びがこだまする。

一瞬の後…


「あ、失礼」


そんな声がして瞬く間に気配は消えた。
僕は恐る恐る外に出て何も無いのを確認すると、
全力疾走で家まで逃げたんだ。

(終わり)





                                               
どや?怖いやろ? みたいなのずっと続けるの無理だわ。
一瞬だけ怖い気分を味わって、それで終わり。
そんな動画がいいと思って作った。
絵を描いてくれた人には本当に感謝してます。


どうしても動画を作る作業に入れない。
何か精神的なものがあるんだろうか。
ギギギギ…

2013年05月17日

ネタを含む動画作成を前提に構成されているので文章に起こすと
無駄な文章や冗長な部分が多く感じられる。しょうがないけど。
 以下本文

「 ねろ」
(前置省略)

あれはいくつの頃だろう。
 小学校に入って間もない頃だったと思う。
 我が家では夏休みになると帰省して山に登ったり海へ行ったりするのが
恒例になっていた。 父方の実家、静岡では何回も海に行き、夜にバーベキューをし、
その後はいとこ達とみんな花火をして遊んでいた。 
その年、最後にお墓参りを済ませると僕達は母方の実家、愛知へと向かった。
 (中略)
到着して実家での挨拶を済ますと僕達はこちらでもお墓参りに向かう。
 子供にとってお墓参りなんてつまらない行事だった。
 (中略)
 先祖のお墓に手を合わせてそしてすぐに走り出す。僕は見つけていたんだ。
 誰のお墓かわからないけれど、お供え物のところにカナブンが2匹いるのを。
 僕は駆け寄ってそのうち一匹を掴んだ。
カナブンの足から糸のようにそれが伸びる。
お供え物の日本酒が発酵したのか、それとも飴そのものが溶け出していたのか、
とにかく水あめのようなものがそこに出来ていて、カナブンはそれを吸っていた。のだ。
僕はしばらくそのカナブンを持ち上げたり戻したりして遊んでいた。
そして母に怒鳴られたのだった。
「人様のお墓で何をやってるの!」
僕は他人のお墓に踏み込んで遊んでいたのだ。
僕も人のお墓に立ち入っちゃいけないことはわかっていたのにテンションが上がり
過ぎていたのかもしれない。
お墓参りが終わるとそのまま東京へと帰ることになった。
家に着くころには夜になっており、くたくたになった僕らはすぐに就寝した。
布団に入る頃には僕はすっかりお墓参りでの出来事を忘れてしまっていた。
疲れていたにも関わらず、僕はなぜか眠れなかった。
なぜか勝手に目が開いてしまう。僕は横になりながら部屋を眺めていた。


人が立っていた。

いつから?それは全然わからない。
とにかく部屋の入り口に人が立っていた。
家族の誰かじゃない。あんなに髪の長い人間はうちにはいない。
電気を消した暗い部屋では顔は良く見えない。
わかる事は、髪の長い、白い服を着た長身の女がじっとこちらを見ている、
ということだった。
僕は怖くなって隣で寝ていた母を揺り起こした。
「お母さん、知らない人がこっちを見てる、怖いよ」
僕はその女の方を指差してそういった。
母は僕が指差したほうを見て、こう言った。

「ね ろ」

僕はわけが分からないままその女から目を背けて、布団に潜るしかなかった。
その日僕は眠れたのか、朝まで隠れていたのか、良く覚えていない。

でも20年以上経った今でも、あの女の姿を思い出すことがあるんだ。

終わり。
                                          
このお話では書いていないが自分の記憶ではこのとき母と一緒に父も起こしたと記憶している。
父のリアクションは覚えていない。
母のこのセリフの理由は後年になって聞くことが出来た。秘密だけどね。
このお話が言いたいことは「バチ当たりなことはしてはイカン」ということさ。

動画作品としては微妙な出来だったなぁと今は思う。















 

2013年04月05日

前回紹介した動画の後半
雰囲気だけならやっぱ一番いいなーと思う。
一応怪談として成立するようにネタを(極力)排除した本文を掲載します。
動画による演出を前提に作っているため文章構成自体はくどかったり冗長だったりする
かもしれないです。記事の最後に動画があります。

以下本文。


「異界へのドア」 

 高一の夏休み。特に部活にも入っていなかった僕は先輩の紹介でアルバイトをする
ことになった。 夜通しの突貫作業で行うバイトらしく非常に時給がいいが紹介が無ければ
話を聞くことすらできない、というもので、 篠田さんからその話を聞いたときあまりの時給
の高さに びっくりして僕はその話に飛びついたのだった。

 8月の半ばを過ぎた頃、僕と先輩の篠田さんはバイト先へと向かった。
 篠田「今からいく毎朝日報は全国でもメジャーな新聞社で、ここで関係を作っておけば、
    お前就職に有利かもしれないぜ」 
篠田さんの説明を聞きながら僕は毎朝日報静丘事業所に入った。 

担当の金正さんは とても気さくな人で穏やかな口調で仕事の説明をしてくれた。
金正「現在わが社の命運を賭けた情報戦が水面下で行われている。君達には夜間ぶっ通しに
なるがそれをやってもらいたいのだ。われわれも肉体の限界までがんばるつもりだ。君達
も死ぬ気でがんばってもらいたいのだ。時給ははずむよ。ハハハハハ!」

一般社員が帰宅していなくなると、篠田さんをリーダーにして朝まで作業が行われるのだ。
仕事の内容は掲示板などのネット上で特定の情報を流し続けたり、流れを変えたりする、
というものだった。つまりは情報操作だ。
僕はわけがわからないのでとにかくマニュアルを読んで仕事を覚えることに必死だった。

23時になると事業所はすべて消灯されるようになっていた。
篠田「本社の経営がかなりやばいらしくて消灯は経費削減の一環だと金正さんは言って
    たな。」
消灯されたオフィスでパソコンに向かう様は異様な光景だった。
でも文句なんか言ってられない。僕は夕方出勤して明け方まで暗闇の中パソコンに向かう
2週間を過ごした。

8月の終わりになろうとする頃。要求される仕事の量は最高潮になっていた。
その日は金正さんも作業に参加し、篠田さんと僕の3人での作業となった。

いつもどおり照明が落ちて暗闇になった。
昼夜逆転の生活に慣れてきたとはいえだいぶ疲労がたまってきている。
金正さんはデスクに突っ伏して眠ってしまっている。
篠田さんのの集中力も散漫となっているようだった。

この仕事が始まってから篠田さんと意見が一致したことがひとつ。

     トイレには必ず一緒にいくこと    
こんなことを聞いたらみんなは笑うかもしれない。
でもこの建物は古くてオンボロで、長い廊下の先にあるトイレまでの道のり、そしてトイレの中
灯りもなく進むのはものすごく怖いんだ。

消灯されてから何時間経っただろうか。篠田さんがトイレに行こうと言い出した。
暗闇の中2人の足音だけが廊下に響く。特に障害物はないので慣れれば暗闇でも危険はなか
った。トイレは小用の便器が4つと反対側に様式の個室トイレが3つあるつくりだった。

僕が用を済ませて手を洗っていると、篠田さんがお腹の調子が良くないのでしばらく外で待って
くれと言ってきた。確かに冷房の効いたオフィスにずっといるため、僕も何回かお腹の調子が悪
くなることがあった。僕は一番奥、4番目の個室に篠田さんが入るのを見て、外で待機しようと、
廊下に出た。

廊下に出て一息つくと僕は気づいた。
さっき僕が見た光景はどう見てもおかしい。
僕が見たとき篠田さんは一番奥、「4番目」のドアに入っていった。

4番目のドアに。

この事業所の男子トイレには個室は3つ。3つしかないはずだ。
「篠田さん!」僕は再びトイレに飛び込んだ。トイレの個室は3つだ。
みっつ。
見間違えたんだ。単なる見間違いなのに叫んでしまった。苦笑しながら奥へと向かう。
篠田さんの返事はなかった。
個室のドアは開いていてゆらゆらと揺れながら軋んだ音を立てている。
個室の中には誰もいなかった...
やはり何かが起きたんだ。何かが      

篠田さんが消えてしまった。
僕は怖くなって金正さんのところへ駆け戻り、彼を叩き起こした。

金正さんは寝ぼけながらも話を聞いてくれたが、いまいち飲み込めていないようだった。
無理もない。ドアが一つ増えてそこに入った篠田さんが消えたなんて言われたら、
まず僕の頭を疑うだろう。

とにかく異常事態になった。それだけはわかってくれたようだ。金正さんは懐中電灯を
取り出すとあのトイレへ向かう。
金正「ここは古い建物でオカルト臭い話も社員の間ではよくあった。でもこんなのは初めてだ。」
僕は金正さんの後ろにつき従う。彼は195cm 120kgの巨漢だ。今もっとも頼りになる存在
だった。

金正さんは迷わずトイレに入った。僕もそれに続く。
金正「おい篠田。隠れてないで出てこいよ。」
彼の言葉に返事は無い。
一番奥のドアが風に揺れてキィキィと音を立てているだけだった。
僕にはそのドアの動きさえ、何か別の力が働いているように見えて不気味だった。

「金正さん。」
彼が気づいていないようなので僕は指摘するしかなかった。

「金正さん。ドアが4つあります。」

そう、また4番目のドアが現れていた。キィキィ音を立てていたのはそのドアだった。
ゆっくりと近づきながら、僕と金正さんはそのドアの中を覗き見た。
何も無い。洋式便器があるだけだ。


僕「金正さん警察を呼んだほうが...」
金正「いやそれは絶対にダメだ。とりあえず電源を復帰させよう。何がどうなっているのかわから
    ないが、事業所全体の照明を点けて篠田を探そう。」
僕もこんなわけがわからない状況で暗闇の中動き続けるのは我慢できない。
あのドアは気になるけどとにかく照明が欲しい。僕たちが戻ろうと、ドアを開けようとしたとき        

バたーーーン!とあのドアが閉まった。

風で勢いがついたのか?        それは違う。ドアが閉まった後に施錠の音がしたのだから。
金正「し、篠田いい加減にしろ!!いたずらが過ぎるぞ!」
そう言った。金正さん自身もわかっているのだろう。人なんて隠れる余地もなかった。
金正「篠田は幽霊か何かに連れ去られて消えちまったって言うのか?くそっ!!篠田が....」

僕たちがトイレから出ようとしたらドアが閉まり、鍵が閉まった。これは明確なメッセージだ。
あのドアの向こう側にいる何者かの・・・・
誘っているのか?だとしたら篠田さんの二の舞だ。
僕「金正さん。やっぱり助けを呼びに行きましょう....」
金正「あのドアの向こうにいる奴が篠田の行方を知ってるんだろう?逃すわけにはいかない。」

金正さんは用具入れからデッキブラシを取り出すと先を勢い良く蹴り飛ばしてブラシの部分を外した。
彼のような大男がこんな武器を持ったら並の人間などひとたまりも無いだろう。
でもあのドアの向こうにいるのは・・・たぶん人間じゃない。
僕「金正さんやっぱり危ないです。逃げましょうよ。」

金正「うるさい!!」
金正さんはドアに向かって走った。金正さんは棒を構えてドアに突っ込んでいった。鍵なんか気にせず
突き破るつもりのようだった。だが、

彼がドアを突き破る轟音は聞こえなかった。

僕は見た。金正さんがドアに触れる瞬間を。
彼の体がドアに吸い込まれるように、かき消すように消えるのを。
すべては一瞬だった。

金正さんは消えて、彼の持っていた懐中電灯もなくなって、
僕は暗闇と静寂の中、一人取り残された。
金正さんがどうなったか確かめにあのドアに近寄る気になんかなれなかった。

ふいに、あのドアが開いた。
そしてまた、ドアは風に揺られるように揺れてキィキィと音を立て始めた。
逃げなきゃ・・・でもどこへ?この事務所にはもう誰もいない。
事務所の周りは畑しかなくて人里までは車で20分もかかる。僕はいつも篠田さんの車に乗せて
もらってたんだ。ブレーカーの位置なんかわからない。いつも篠田さんが消してたんだ。
僕はとにかくオフィスまで逃げ帰った。パソコンのディスプレイの光だけが僕がすがるすべてだった。
僕はデスクの下に隠れてじっと朝が来るのを待った。それしかできなかった。

どれくらいの時間が過ぎただろうか僕は夜明けがこんなにありがたいと思ったことは無かった。

突然どこかから悲鳴が聞こえた。篠田さんと金正さんだ。僕は声のしたほうへ向かった。
二人は事務所の外、ちょうどあのトイレの外側に面したところに倒れていた。
二人とも左足の踵から血を流していた。見ると×印にざっくりと傷が付いていた。

話を聞いてみると、篠田さんはトイレに入ったときから、金正さんはドアにぶつかる瞬間から何も
覚えていないという。二人とも目が覚めたとたんに足に激痛を感じて悲鳴を上げたらしい。
オフィスで応急処置を終える頃には社員の人達が出勤し始めていた・・・
「狸か狐にでも化かされたんだろうか。」篠田さんがつぶやく。
確かにそうでもないと説明が付かない夜だった                    

二人の傷は見た目に反してすぐに治り、3日ほどで普通に歩けるようになった。
僕達はその後もビクビクしながら仕事を続けたが、8月が終わるともにバイト自体が終了となった。
篠田さんの話によると、その後やはり本社の経営危機の影響で事業所は閉鎖されてしまったらしい。
                                                                      

なんかこの雰囲気が好き。よくできてるなーと思う。ネタとして。
15分の作品作るのもすごい大変だよ。2時間映画とか無理ゲーすぎる。

 

2013年04月02日

ニコニコムービーメーカーの10分の壁に直面し再び2分割にした作品
見せ場で作りたい雰囲気みたいなのは基本こんな感じ。
雰囲気だけなら今までで一番いい出来なのではなかろうか。

 ニコニコの動画紹介にいつブログを載せるか迷うところ。
まだコンテンツが少なすぎるし、
そもそも復帰してるかすら知らないんだろうし・・・ 

2013年03月29日

あまり怖がらせるつもりはないんよ。
ちょっと怖いなー的気分を味わったらクスッと笑って帰ってくれればいい。
最初から最後まで怖がらせる気満々の姿勢とか身構えちゃうじゃん。
そんな反骨心から作っています。

とか無理やり言い訳する必要がある作品。 
 
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ノアああああああああああああああああああああああ
再生回数がwwww
いちまんにせんwwwww 

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